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【第85回】ロータス博士のWinActor塾~イベント監視Ⅲ

2022.10.05

ちょっと間が空いたが、イベント監視の続きじゃ!

今日は複数のイベント監視がある場合のシナリオの作り方について話そう。

よかった!今日は塾だ!

一問一答が始まったので塾がおろそかになるかと思ってましたよ。

そんなことはないぞ!

新しい機能やら、使い方を開拓するのは塾の役目じゃからな。

ちなみに今日の内容じゃが、新しいノードをいくつか紹介したら問題を出そうと思う。

解答は次回じゃから、ゆっくり考えてみてほしい。

ウワ、また問題ですか?

仕方ないなあ。

まずは問題の前に、使えるノードの紹介じゃ!

それではいってみよう。

前回の記事はこちら

複数のイベント監視をする際に使えるノード

イベント監視登録

イベント監視登録ノードは、イベント一覧に登録されたイベント監視を監視の対象とします。

 

 

ノードは以下の場所に格納されています。

 

ノード > フロー > イベント監視登録

 

 

プロパティには監視対象とするイベントを選択します。

イベント一覧タブ画面でイベントを作成していると、プルダウンから選択できるようになります。

 

 

博士、僕いまいちわかってないんですけど、これ何の意味があるんですか?

イベント監視タブ画面で登録するときに初期値にチェックを入れればいいだけなのでは?

良い質問じゃ。今日の問題のほぼ答えになるが、ヒントとして教えておこう。

初期値にチェックを入れるとシナリオ開始直後から監視対象となるが

シナリオの途中までは監視対象としたくない場合どうじゃ?

まず初期値のチェックを外すじゃろう。ちなみに初期値というのは前回やっているこれじゃ。

ここを外した状態であれば、シナリオを実行後にイベント監視ノードで監視が始まっても

次のように一覧上では「待機中」となり、トリガーに引っ掛からなくなる。

じゃが、今紹介した「イベント監視登録」ノードを使えば

指定したイベント監視を行うように変更できるのじゃ。

えっと、つまりこのノードを使えば監視対象にするかどうかの初期値に関係なく

自分で好きなタイミングで監視をオンにできるってことですか?

そう!初期値が仮にオフ(=監視対象としない)になっていても

このノードを通過すれば「イベント監視」ノードで監視が開始されたときに

監視対象に含まれるようになるのじゃ。

なるほど、自分でタイミングを制御できるのはでかい・・・

確かにこれは必須級ですね。

さらに!監視対象に含むように変更するノードがあるということは、

その逆、監視対象から外すようにするノードもあるのじゃ!

 

 

イベント監視解除

イベント監視解除ノードは、イベント一覧に登録されたイベント監視を監視の対象外とします。

 

 

ノードは以下の場所に格納されています。

 

ノード > フロー > イベント監視解除

 

 

 

プロパティには、イベント監視対象から外すイベントを選択します。

イベント一覧タブ画面でイベントを作成していると、プルダウンから選択できるようになります。

 

 

これがさっきのノードと逆の処理をするものじゃな。

初期値にチェックを入れて、シナリオ開始時から監視対象としているイベントでも

このノードを使えば途中から監視対象から外すことができるのじゃ。

練習問題 複数イベント監視のタイミング制御

それでは、監視するイベントを任意のタイミングでオンオフできるようになったところで

次の練習問題を解いてみましょう。

 

練習問題

 

「処理前」と「処理中」の2つのフォルダがある。

これをイベント監視で監視し、更新が行われたことを検知して処理を実行(サブルーチンに移動)したい。

ただし、次のような条件で監視を行うこと。

 

・処理前フォルダが更新され、処理をしたあとに、処理中フォルダの監視を行う。

・処理前フォルダの更新を検知する前に処理中フォルダが更新された場合は何もしない。

 

前提として「C:\WinActir塾」ディレクトリに次のフォルダが用意されている状態です。

皆さんも同じようにフォルダを作成して、練習問題にチャレンジしてみてください。

 

 

この問題では、処理前フォルダと処理中フォルダの2つのフォルダに対して監視を行います。 

トリガーはフォルダの更新です。次のように監視イベントを作成しましょう。

 

 

 

 

シナリオは途中まで作成され、次のようになっています。

 

 

 

サブルーチン内では、想定通りに遷移したことを確認するため待機ボックスでメッセージを表示しています。

このメッセージ表示をもって、イベント監視が成功(処理が実行された)と判断します。

 

メッセージはそれぞれ次のように設定されています。

 

【処理前フォルダ更新時】 

 

 

 【処理中フォルダ更新時】

 

 

もちろんこれは未完成のシナリオじゃ。

これを改良して、想定通りに監視が行われるシナリオにしてみよう!

条件さえ満たしていれば最初からオリジナルで作っても構わんぞ。

きたか練習問題・・・!

僕への挑戦状って訳ですね。やってやりますよ!

ずいぶんすごい意気込みじゃが、そんなに難しくないぞ。

今日紹介した2つのノードをうまく使うのじゃ!

解答は次回じゃ。皆さんも是非チャレンジしてみて欲しい。

それでは今日はここまで!

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