【第82回】ロータス博士のWinActor塾~イベント監視Ⅰ
さて、また新しい機能を使ってみようと思うぞ。
今回からは「イベント監視」についてお勉強していこう。
あれ?それって結構前にやりませんでしたっけ。
ロータス君の言っているものは恐らく「監視ルール」じゃろう。
あれはポップアップウィンドウなどを検知するものじゃ。
今回のイベント監視とは別物じゃな。
あ、そうかも。
言葉が似てるからつい。
イベント監視の使い方は次回じゃ。
今日は基本的な画面の見かただけ、ささっと紹介しよう。
細かい設定画面も次回から解説してゆくぞ。
イベント一覧タブ画面
イベント一覧タブ画面では、イベント監視対象となるイベントトリガーと検知時の呼び出し処理を設定します。
イベント一覧を表示させるには、表示メニューの「イベント一覧」をクリックします。
イベント一覧の画面が見つからないときは画面下部を確認じゃ。
変数一覧などと同じ場所で別タブとして分けられておるから
そこから選択すれば切り替わるぞ。
事前に設定したトリガー条件となるイベントを監視し、検知した場合に呼び出し処理を行うことができます。
呼び出し対象は、サブルーチンもしくはサブシナリオファイルとなります。
イベント一覧タブ画面の構成
No. | 名称 | 説明 |
❶ | イベント一覧ツールバー |
イベント一覧タブ画面を操作するアイコンが配置されます。 |
❷ | 一覧表示エリア | 登録されているイベントの一覧が表示されます。 |
ちなみに、イベントをたくさん登録しすぎると
監視対象の検知速度が遅くなってしまうので注意じゃ。
イベント一覧ツールバー
イベント一覧ツールバーの各アイコンの機能は以下の通りです。
No. | 名称 | 説明 |
❶ | イベント監視追加 |
イベント監視を追加します。追加すると、詳細を設定するためのイベント監視登録画面が表示されます。 |
❷ | イベント監視編集 | 登録済みのイベント監視を編集します。 |
❸ | 上へ | イベント監視の表示順序を1つ上に移動します。 |
❹ | 下へ | イベント監視の表示順序を1つ下に移動します。 |
❺ | イベント監視削除 | 登録されているイベント監視を削除します。 |
一覧表示エリア
一覧表示エリアに表示される項目は以下の通りです。
No. | 名称 | 説明 |
❶ | チェックボックス |
対象の行を監視対象とするか否かを表示します。 |
❷ | イベント監視名 | シナリオ内でユニークとなるイベント監視の名称を表示します。 |
❸ | 状態 | イベント監視の状態を以下のいずれかの値で表示します。 「待機中」:イベント監視が監視対象外の状態 「監視中」:イベント監視の監視対象の状態 「実行準備中」:呼び出し処理の実施待ち状態 「処理中」:呼び出し処理の実施中の状態 |
❹ | 実行待ち番号 | 状態が「実行準備中」の場合は次回実行する優先順となる数値(何番目か)を表示します。それ以外の場合は空白表示となります。 |
❺ | 呼び出し処理 | トリガー条件検知時に実行する「サブルーチン呼出」もしくは「サブシナリオ呼出」を表示します。 |
❻ | イベントトリガー | 監視対象および方法を表示します。 |
❼ | 初期監視有無 | 対象の行をシナリオ実行直後から監視対象とするか否かの有無を表示します。 |
❽ | イベントトリガー詳細 | イベントトリガーに設定されたトリガー条件に対する詳細情報を表示します。 |
❾ | コメント | 任意に設定できるコメントを表示します。 |
とまあ基本画面はこんな感じじゃな。
あとは登録時に表示される画面で設定をしていくのじゃ。
え、もう終わりなんですか?
せめてどんな監視ができるかくらい教えてくださいよ!
お・・・今日は積極的じゃな。
確かに、何をトリガーとして動かせるのかは気になるポイントではあるのう。
では最後にイベントトリガーとして設定できるものを紹介しよう。
イベントトリガーの選択項目
イベントトリガーには以下の項目から選択して設定することができます。
選択項目 | 説明 |
特定ファイルの更新 |
指定されたファイルのファイル名、フォルダパス、最終書き込み日時に変更があるまで監視します。検知時に呼び出し処理実行後も監視対象として監視を継続します。 |
特定フォルダの更新 | 指定されたフォルダのフォルダ名、フォルダパス、最終書き込み日時に変更があるまで監視します。検知時に呼び出し処理実行後も監視対象として監視を継続します。 |
時間(指定時間) | 指定された時間を超過するまで監視します。検知時に呼び出し処理実行後は監視対象外となります。また既に指定日を過ぎている場合も対象外となります。 |
時間(毎月) | 指定された月日、月初、月末の通知時刻を超過するまで監視します。検知時に呼び出し処理実行後も監視対象として監視を継続します。 |
時間(毎週) | 指定された曜日の通知時刻を超過するまで監視します。検知時に呼び出し処理実行後も監視対象として監視を継続します。 |
時間(毎日) | 指定された通知時刻を超過するまで監視します。検知時に呼び出し処理実行後も監視対象として監視を継続します。 |
時間(毎時) | 指定された時間を超過するまで監視します。検知時に呼び出し処理実行後も監視対象として監視を継続します。 |
時間(毎分) | 指定された分が超過するまで監視します。検知時に呼び出し処理実行後も監視対象として監視を継続します。 |
ウィンドウ状態 | 指定されたウィンドウの状態が表示される、手前になる、操作可能になる、消える、手前でなくなる、操作不可能のいずれかに変化するまで監視します。検知時に呼び出し処理実行後は監視対象外となります。 |
メール受信 | メール受信を実行して1 件でも受信するまで監視します。検知時に呼び出し処理実行後も監視対象として監視を継続します。 |
ふむ、まあこんなところじゃろう。
今日の塾はここでおしまいじゃ。
イベントトリガーで気になるものはあったかのう?
これ結構使えそうですね!
特に「特定フォルダの更新」が使い勝手良さそうです。
フォルダを更新したらロボットが動くようにしたいという要望はよくあるからのう。
ここで簡単に設定できるのは嬉しいのう。
じゃ、気になるところも聞けたし
僕はこれで帰りますね。
積極的かと思ったら急にドライじゃな。
なんなんじゃ・・・。
とりあえず今日はここまで。次回また詳しく見ていこう!
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