【第81回】ロータス博士のWinActor塾~追加ライブラリのススメⅠ
今日はちょっと趣向を変えて
追加ライブラリについて紹介をしようと思うぞ。
いつもみたいなお勉強系じゃないってこと!?
うむ。楽してシナリオを作る方法の紹介、という感じじゃな。
簡単に言うと使えるライブラリを増やすコーナーじゃ。
ら・・・ラクする術!
早くやりましょう博士!
食い気味じゃな・・・。
パーツが増えるだけでシナリオはしっかり作れるようにならんといかんぞ。
プチライブラリとは
プチライブラリは、公式が提供しているライブラリ群のひとつです。
元々WinActorに入っているライブラリだけでは複雑になってしまう処理などを
シナリオに簡単に組み込めるように作成された追加ライブラリです。
通常のライブラリではカバーされていないような、あると便利な機能を随時提供しています。
また、プチライブラリは後述のスイートライブラリよりも品質が強化されており
信頼性の高いライブラリとなっています。
ライブラリの追加先について
公式ページからダウンロードしてきたライブラリは
ドキュメント配下にあるWinActorフォルダ配下のlibrariesフォルダに移動しましょう。
C:\Users\ユーザ名\Documents\WinActor\libraries
※ユーザ名の部分はユーザによって異なります
この図のように、ライブラリを直接置いても、フォルダで階層別になっていても利用できます。
ただし、librariesフォルダの外は認識されないのでご注意ください。
プチライブラリ利用時の注意点
プチライブラリは利用する際の注意事項があり、ダウンロード時はこれに同意する必要があります。
- プチライブラリは、ドキュメント配下のWinActorフォルダ配下にあるlibraries フォルダに移動、または、コピーし、利用してください。
- WinActorが起動済みの場合は、プチライブラリ配置後、フローチャートの ライブラリタブ から「ライブラリ更新」をクリックしてください。
- 本プチライブラリは、ご利用中のWinActorのバージョンで動作しないことがございます。
- 本プチライブラリは、お客様のご利用環境により動作しない場合がございます。
- 本プチライブラリのご利用は、WinActorの利用規約に準じており、ダウンロードを実施した時点で、利用規約に同意したものとします。
- 本プチライブラリの仕様は予告なく変更になる場合がございます。
※公式ページより引用
ライブラリ更新について
WinActorは起動時にライブラリを読み込むため、フォルダにライブラリを追加しただけでは
ライブラリタブに表示されません。
WinActorが起動中の場合は、一度WinActorを終了し再度起動させるかライブラリタブにある
「ライブラリ更新」ボタンを押して再読み込みしましょう。
ダウンロードページ
プチライブラリは以下のページからダウンロードすることができます。
公式ページ:プチライブラリ一覧
スイートライブラリとは
スイートライブラリは、提供件数と速度を重視して作成される公式の追加ライブラリです。
その時のRPAの使い方のトレンドなどから、タイムリーな機能を持ったライブラリがリリースされる傾向にあります。
提供速度を重視しているため、ライブラリの注釈や異常ルートが簡易化されています。
人気の高いスイートライブラリは品質を強化した上で、プチライブラリやデフォルトで同梱されるライブラリに
格上げされて提供されます。
要するにβ版のようなものじゃな。
動作確認をしっかり行えば問題なく使えるぞ。
ライブラリの追加先について
ライブラリの追加先はプチライブラリと同様です。
また、追加時のライブラリ更新方法も同様となっています。
WinActorを再起動するか、更新ボタンを押すことで一覧に表示されます。
スイートライブラリ利用時の注意点
スイートライブラリは利用する際の注意事項があり、ダウンロード時はこれに同意する必要があります。
- スイートライブラリのご利用上の規定は、WinActor関連製品のソフトウェア使用許諾契約書の各規定に準じます。
- スイートライブラリは、ご利用中のWinActorのバージョン、またお客様のご利用環境によって動作しない場合がございます。
- スイートライブラリの動作不良やこれに係る誤動作等につきましては保証されません。プチライブラリに比べてエラー処理や機能検証が十全でない点をご了承の上でご利用ください。
- 各スイートライブラリの仕様は、予告なく変更される場合がございます。
- スイートライブラリは、ドキュメント配下のWinActorフォルダ配下にある「libraries」フォルダへ移動またはコピーしてご利用ください。なお、WinActorを起動済みの状態で実施した場合は、スイートライブラリの配置後、フローチャートのライブラリタブから「ライブラリ更新」をクリックしてください。
※公式ページより引用
ダウンロードページ
スイートライブラリは以下のページからダウンロードすることができます。
公式ページ:スイートライブラリ一覧
RoTASサイト内:WinActor詳細ページ
WinActor詳細ページでは、公開中の全てのスイートライブラリをまとめてダウンロードすることができます。
また、ダウンロード時のファイル名も全て日本語名にリネームされています。
追加ライブラリを使うと・・・
既存のライブラリだけでもシナリオを作成できますが
追加ライブラリを使うとどのくらい便利になるのでしょうか。
これは確かに気になりますね。
実際どんなもんなんでしょうか。
ではどのくらいラクに作れるようになるか
プチライブラリ込みで前回のファイル削除シナリオを作成してみよう。
あれは僕も頑張って作りましたからね。
そうそう簡略化はされないと思いますよ!
プチライブラリを使うとこうなる。
・・・
(すごくイヤそうな顔しとる・・・)
やったあ!こんなに簡単に作れるようになるんだ!
追加ライブラリ万歳!
今絶対なにかをこらえたじゃろ。
とまあ追加ライブラリはこのようにシナリオそのものの簡略化に使えたり
既存のライブラリにない機能を持っているものもある。
色々と探してどんどん使ってみるのをオススメするぞ。
追加ライブラリあまり使ってなかったので勉強になりました。
何か作る時には一度ライブラリを探すようにすると良さそうですね。
うむ、是非そうして欲しい。
ちなみに前回のお勉強は無駄ではないぞ。
ファイル削除はまるごと置き換えられるライブラリがあったが、
他の機能ではあのようなフローが必要になる場合もあるからのう。
そっか、そうですよね。
実は爆発するかどうかちょっと悩んだんですよ。
あれ爆発を悩んでるときの顔じゃったのか・・・。爆発は禁止じゃぞ。
さて、せっかくじゃからさっきのライブラリの紹介をして今回はおしまいじゃ。
プチライブラリ紹介:ファイル複数削除(最終更新日からの経過日数)
先ほど博士が使ったライブラリを紹介します。
2022/08/08 現在、プチライブラリとして公式ページからダウンロードできます。
公式ページ:ファイル複数削除(最終更新日からの経過日数)
※ダウンロードページやライブラリ名は更新とともに変更となる可能性があります
リンクが機能しない場合は公式の一覧ページから検索してください
プロパティ設定値は次の通りです。
「対象フォルダ」には、削除したいファイルが格納されているフォルダまでのパスを指定します。
相対パスか絶対パスが使用できます。
「対象ファイル条件」にはファイル名のマッチ条件を設定します。ワイルドカードが使用できます。
例えばA*.txtと指定した場合、先頭がAから始まり.txtで終わるファイルが対象となります。
「経過日数」には、削除対象とする最終更新日からの経過日数を0以上の整数で指定します。
実行した日を基準として計算され、0を指定した場合は実行日以前の全ファイルが対象となります。
「サブフォルダを含む」は、プルダウンから「含む」「含まない」のどちらかを選択します。
含むを選択すると、サブフォルダ内のファイルも削除対象となります。
「ログ出力」は、プルダウンから「する」「しない」のどちらかを選択します。
ログファイルはシナリオファイルが置いてあるフォルダと同じ場所に作成されます。
また、作成されるファイル名は「WinActor_PS_FileDelete_yyyymmddhhmmss.log」となります。
ログファイルには、処理が成功したか失敗したか、対象ファイルのフルパス、更新日時の情報が出力されます。
「結果」には、実行結果を格納するための変数を指定してください。
全ての対象ファイルの削除に成功した場合はTrue、1件でも失敗した場合はFalseが格納されます。
実行時に対象となるファイルが開かれていた場合などは削除できないため失敗となりFalseが格納されます。
今日はここまでじゃ!追加ライブラリは便利じゃから使いまくっていこう!
とはいえ、塾ではフローの作りを優先するような内容を扱うことも多いから
あまり追加ライブラリは使わないかもしれん。
そこはご了承いただきたいところじゃな。
合点承知!
そういえばタイトルがⅠってなってますけど
これってシリーズなんですか?
そうじゃな。今回のが好評であれば、
わしのオススメの追加ライブラリを紹介するコーナーとして
シリーズ化しようと思っておるぞ。
お、それいいですね。
博士のオススメはちょっと気になるなあ。
そんなに頻繁にやるつもりはないぞ。
たまに思い出したときに、程度でいこうと思っておる。
というわけで今回はおしまいじゃ。また次回!
関連記事こちらの記事も合わせてどうぞ。
2024.11.05
【第105回】ロータス博士のWinActor塾~新しい画像マッチング画面
2024.09.27
【第104回】ロータス博士のWinActor塾~ガイド利用シナリオ(作成編)
2024.09.10