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【第76回】ロータス博士のWinActor塾~DB接続(Access)実践編

2022.06.29

実践といっても今回は大した内容ではないぞ。

なにせDBと接続したらその先は前にやった内容と変わらんからのう。

大したことないとか簡単とか、最近同じことばかり言って。

・・・まさか!

ボケとらんわい!本当のことを言っておるだけじゃ。

いいから始めるぞ、ほれ!

あ、怒った。

Accessでデータベースを用意する

博士がプリプリしてしまったので始めていきましょう。

 

まずはAccessを使ってDBを作成します。必要となるのはテーブルだけです。

今回の例では次のようなテーブルを用意しました。

 

Accessの使い方は他のサイトを参考にしておくれ。

あ、ちなみに怒ってないぞ。プリプリってなんじゃ。

(ついに解説テキストにまでツッコミを・・・)

 

テーブル名はデフォルトのまま「テーブル1」としています。

任意で変更できますが、後で使用するのでテーブル名を覚えておきましょう。 

 

 

 

テーブル1にはID、商品名、価格、税込の4つのカラムから構成されたレコードを3つ用意しました。

今回はこのDBから価格を取得して税込み価格を計算し、税込のフィールドに結果を入力するというシナリオを作成します。

 

列に相当するものをカラム、行に相当するものをレコードと呼ぶのじゃ。

さらにレコードを構成する要素、つまりExcelでいうセルに相当するところをフィールドという。

このあたりはDBを触るなら覚えておきたい用語じゃな。

商品名は文字列型、価格と税込は通貨型として作成しています。そして、価格には最初から数値を入力しています。

税込の列はWinActorで計算した値を入力するため、空欄にしておきましょう。

 

ここまで作成したものを「testDB」という名前で「C:\WinActor塾」というディレクトリに保存しました。

拡張子は必ずAccessデータベース(.accdb)形式で保存しましょう。

 

 

これでAccessでの準備は完了です。

続いてODBCの設定に移ります。

ODBCデータソースを登録する

前回説明した通り、WinActorは直接Accessデータベースとの連携ができないため、ODBCを利用します。

ODBCを利用するためにはドライバーのインストールが必要です。

 

インストール方法は前回の記事で解説していますので、この記事を参考に環境を構築しておきましょう。

 

まずODBCデータソースアドミニストレータを起動します。

スタートメニュー>検索、もしくはwinロゴキー+Sで検索ウィンドウを開き

「ODBC」と入力して32bit版のアプリケーションを選択しましょう。

 

 

 

選択するとアプリケーションが起動し、次のような画面になります。

「ユーザーDSN」タブがデフォルトで選択されているので、このまま右側にある「追加」ボタンをクリックします。

 

 

 

ドライバー選択画面が出ますので「Microsoft Access Driver(*.mdb, *.accdb)」を選択し「完了」をクリックします。

 

 

 

すると、このようなAccess用の設定ウィンドウが表示されます。

 

 

 

 

まず任意のデータソース名を入力します。 今回は「sampleDB」という名前にしました。

「Data Source Name」の欄に入力しましょう。

 

 

 

 

次に、関連付けるデータベースを選択します。

ウィンドウ中央左にある「Select」ボタンをクリックしてください。

 

 

 

また次のような新しいウィンドウが出てきます。

ここで先ほど作成したAccessデータベースファイルを選択します。

 

 

 

右側のツリーを展開して、保存先のディレクトリに移動しましょう。

利用できるファイルの存在するディレクトリが選択されると、左側にファイルの一覧が表示されます。

 

 

 

今回作成した「testDB.accdb」を選択しましょう。 

 

 

 

 

「Database Name」の欄に、選択したファイル名が表示されていることを確認したら「OK」ボタンをクリックします。 

 

 

 

 

画面が戻り、今選択したデータベースのファイルパスが設定されていることが確認できます。

ここまで確認できたら「OK」をクリックしましょう。

 

 

 

最初の画面に戻ってきました。

ユーザーデータソースの一覧に、先ほど作成したものが追加されているでしょうか。

「sampleDB」が一覧にあれば、登録は完了です。 「OK」ボタンをクリックし、アプリケーションを閉じましょう。

 

 

 

 

これでODBCの設定ができました。

残りはWinActor側の操作です。

DB連携シナリオの作成

データ一覧でのDB接続

それでは早速データ一覧タブ画面を開いて、先ほど作成したDBと連携しましょう。

上部のツールアイコンから「DB連携」をクリックします。

 

 

するとDBと接続するための情報を入力するウィンドウが表示されます。

 

 

 

これまで準備してきた情報を入力していきましょう。

データソース名には、先ほどODBCに追加したものを指定します。

今回は「sampleDB」という名前で作成しましたので、これをそのまま入力します。

テーブル名には、Accessで作成したテーブル名を入力します。

今回はデフォルトのまま作成したので「テーブル1」という名前でしたね。

ユーザ名、パスワードは設定していないので空欄のままにします。

 

 

このように入力したら「OK」ボタンをクリックしましょう。

誤った情報が入力されていたり、不足していた場合はエラーのポップアップが表示されます。

 

 

正しい情報が入力されると、DBと接続されてデータが表示されます。

 

 

 

うまく接続できない場合は、ODBC側の設定が間違っていないか確認しよう。

データソース名やテーブル名は正確に、半角全角なども間違えないように入力するのじゃぞ。

 

 

シナリオの作成

DBとの連携も完了したところで、シナリオの作成に入ります。

今回は価格を税込み計算して入力するだけの単純なシナリオです。

 

まずは使用する変数を作成しましょう。変数名はデータ一覧の内容に合わせてください。

今回は商品名を必要としないので「価格」と「税込」の2つを用意します。

 

 

 

実際に計算して入力する部分ですが、これは「四則演算」ノードひとつで完成します。

税率は10%として計算しましょう。これは価格に1.1を掛ければ算出できますね。

データ一覧から取得された価格は、元をたどるとAccessの通貨型データです。

通貨型には小数点が含まれるため「整数として計算し、計算結果の小数点以下を切り捨てる」のチェックを外しましょう。整数として計算しようとするとエラーとなります。

え?これで完成ですか!?

なんて僕向けなシナリオなんだ・・・

 

実行結果

ここまでできたら実行して結果を確認してみましょう。

うまく動けばデータ一覧は次のようになっているはずです。

 

 

また、変更された内容は接続先のDBにも即座に反映されます。

別途書き込みを行う必要はありません。

Accessのファイル「testDB」を開いて確認してみましょう。

 

 

 

確かに税込のデータが反映されています。

ここまで確認できれば、今回のDB連携シナリオは成功です。

どうじゃ?ちょっと準備部分が大変だったかも知れんが

なかなかに使えそうな機能じゃろう。

そうですね、WinActor以外のアプリを触るので抵抗感ありましたけど

シナリオ自体はすごく単純ですし使い慣れれば幅も広がりそうですね。

長かったが、これでデータ一覧は一通りやったことになる。

次からは新しいことに挑戦しよう!

ついに僕もデータ一覧マスターか・・・。

次はどんなものが来るか楽しみですね!

ということでまた次回!

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