メニュー

logo

カチシステムはお客様に寄り添った
システム開発と支援サービスを提供し
「やさしい最先端」を創造します。

【第42回】ロータス博士のWinActor塾~エミュレーションⅡ

2021.06.24

さて、前回の続きのエミュレーションじゃな。

基本的な部分は前の記事を参照してもらうとして、

今回はキーボード操作について解説しよう。

エミュレーションは自分の操作をそのまま写す感じで

なんだか作りやすいですね!今日もはりきっていきましょう!

前回の記事はこちら。

キーボード操作の設定

操作種別の変更

エミュレーションノードでキーボード操作を実行するには、まず操作種別を変更します。

図の操作種別のプルダウンをクリックすると一覧が開くので「キーボード」を選択しましょう。

 

 

赤枠部分をクリックして種別を選択

 

 

キーボードを選択

 

 

キーボードが選択されると、中段・下段の選択肢もキーボード用のものに変わります。 

 

 

操作キーの選択

種別をキーボードにしたら、次はどのキーを押すのかを選択していきます。

中段の操作内容設定プルダウンを展開してみましょう。

 

 

展開するとキーボードの各キーが一覧で現れます。

今回は試しに「Enter」キーを選択してください。 

 

 

 

「Enter」が選択されました。

最後に操作設定を行います。キーボードにもマウスと同じように、 操作設定をする必要があります。

これは「Down」か「Up」の2種類になります。

 

 

下?上?どういうことですか?

キーボードでEnterキーを上下するんですか?

なんじゃそれ・・・。ここでのDownは押下という意味じゃ。

つまりキーを押す=Downということじゃな。

なるほどなるほど。じゃあUpはどういう操作なんですか?

もしかしてキーを引っ張るんですか!?

引っ張ったらキーが取れちゃうからイカンぞ!

これは押しているキーを離すという操作じゃ。

押しっぱなしのキーから指を離すと上に戻ってくるじゃろ?だからUpなのじゃ。

あ、つまりDownは「ちょん」と押すんじゃなくて

押したままの状態にするんですね!

だからUpで元に戻すと!

直前までの会話が嘘のように理解したのう。

じゃがその通りじゃ。キー操作を登録するときはDownとUpをセットで覚えよう。

このあたりはセミナーでも詳しく説明が聞けるぞ。

 

実践ベースで簡単習得!RoTAS WinActor Web Learning(基礎編)
資料より一部抜粋

 

いいんですか博士?この資料って有料セミナーのでは・・・

こんなところに持ってきて怒られないですか?

うむ・・・まあちょっとした宣伝ということで、大丈夫じゃろ。

初心者向けじゃが動画での解説もあるからの。

興味のある方は受けてみてもいいかもしれんぞ!

キーボード操作の登録

操作の登録

ここまでキー操作が設定できたら、追加ボタンでリストに登録しましょう。

 

 

下図のようにリストに登録されます。

 

 

 

キー操作はDownで押したら、Upで離すようにしましょう。

同じような手順で「キーボード」「Enter」「Up」の組み合わせにして追加します。 

 

 

 

最後に「更新」ボタンを忘れずに押してプロパティの状態を保存しましょう。

 

 

これで「Enter」キーを押すという操作が作成できました。 

 

ここまでは簡単じゃな!

次はちょっとレベルアップして複数のキーを登録してみよう。

 

 

操作の実行順序

エミュレーションの操作が実行される順番は上から下となっています。

次のような例では、リストの上から下に「A」「B」の順でキーが押下されます。

 

 

複数のキーを使用する場合は、必ず上から順になるように操作を登録してください。 

 

 

同時押しの操作

実務では、あるキーを押しながら別のキーを押す、というような同時押し操作が頻繁に発生します。

特にコピーやペーストなどのショートカットはよく使われます。

 

例として、コピー操作の「Ctrl + C」を作成してみましょう。

 

押すキーが複数になっても難しく考える必要はないぞ。

自分がいつも操作しているのと同じように、順番を守ってキーを登録するのじゃ。

 

Ctrl + Cという操作をスローモーションで行ってみて、どのような押し方をしているか考えてみましょう。

 

まずCtrlキーを押しっぱなしにします。

そして、Ctrlキーから指を離さずにCキーを一度押します。

Cキーが押し終わった(指が離れた)らCtrlキーも離します。

 

これをエミュレーションノードで再現すると次のようになります。

 

 

「Ctrl」を押している間に「C」が押されるので、「C」の操作は「Ctrl」のDown~Upの間に挟まれる形になります。

キーを押したままの状態はこのようにして作成することができます。

その他の操作

待機

待機はその名の通り、指定された時間だけ操作を行わず一時停止します。

操作種別のプルダウンから「待機」を選択すると、項目が次のようになります。

 

 

待機の設定は時間のみです。

ここで何ミリ秒待機させるかの数値を入力して追加ボタンを押すことでリストに登録されます。

 

これって何に使うんですか?

リストの最初にも自動で入ってますけど。

これは結構重要な役割を持っているのじゃ。

実はエミュレーションノードによる操作は、人間の操作より遥かに高速なのじゃ。

数回のキー入力くらいでは瞬きする間に終わってしまうのう。

そんなに速いんですか!

でもそれと待機はどういう関係が・・・?

キー操作は、何かアプリケーションに対して実行するじゃろ?

操作するアプリによっては、速すぎる入力が受け付けられなかったりするんじゃ。

順序があるとはいえ、ほぼ同時レベルでキー操作されるために、アプリ側の処理が追い付かず

キー操作の抜けが生じてしまったりする。

それを回避するために待機があるのじゃ。

人の手ではスピードに限界がありますから、ロボットならではの問題ですね。

速すぎて困るパターンがあるなんて・・・。

でもこれを知ってれば、シナリオの安定化にも繋がるってわけですね!

 

先ほどの「A」キー「B」キーの入力を修正してみましょう。

そのままではスピードが速すぎるため、待機を間に挿入します。

 

 

このように、複数の操作を登録する場合は間に待機をはさむことによって 

エミュレーションによる操作の抜けを防止することができます。

 

待機時間は、PCの処理速度や操作対象のアプリケーションによって最適な値が異なるため

何度か実行して調整するようにしましょう。

 

 

操作順の入れ替え

博士!大変です!

さっきの例を作ろうとしたら「Up」と「Down」の順番を間違えました!

これは作り直しですかね・・・。

なんじゃ、そんなことか。大丈夫じゃ。

ちょっと下にある▲と▼のボタンで順序を入れ替えることができるぞ。

「キーボード[B]をDown」をクリックして選択してから押してみるのじゃ。

ほれ、この通り。

途中で間違えても、選択して上下移動することで順番が変えられる。

これも覚えておこう。

 

あ!入れ替わった!

これは便利ですね、作り直し覚悟だったので助かりました。

 

 

更新による上書き

は・・・博士!

もう一度作ろうとしたら「A」と「B」を間違えてしまいました!

これはどうしたら・・・

次から次へとよくやるのう。

間違った部分を選択してから、操作キーを「B」から「A」に変更するのじゃ。

そしてその状態で更新ボタンを押すんじゃ。

ほれ、直ったじゃろ?

こうやって操作内容を上書きすることもできるぞ。

おお・・・まるで魔法・・・

大げさじゃな・・・まあ次こそは大丈夫じゃろう。

 

 

操作の削除

博士・・・!博士ーーー!

いやいや!そうはならんじゃろ!

ええい、全部削除じゃ!

ShiftかCtrlキーを押しながらリストを複数選択して、削除ボタンを押すんじゃ!

 

これで良しと。

もう他に問題はないじゃろうな・・・。

ありがとうございます博士!

きれいになりました!

やれやれ、この調子では今日は補習じゃな。

そ、そんな・・・。

エミュレーションは得意だったはずなのに・・・。

皆さんはロータス君のようにならないためにも、今日の内容はしっかり覚えておこう!

それでは今回はこの辺で!また次回をお楽しみに!


 

関連記事こちらの記事も合わせてどうぞ。

最近の記事

カテゴリ

PAGETOP