【第37回】ロータス博士のWinActor塾~タスクスケジューラ
起きろロータスくん!
WinActor 塾に遅刻しておるぞ!
ハッ!
すみません、最近温かくなってきたのでつい・・・
春眠餅つきを覚えず、ですね
さてはまだ寝ぼけておるな?
丁度いい、今日は寝坊助なロータス君にぴったりな内容じゃ
WinActor シナリオを自動実行してみよう
大分WinActor も使い慣れてきて、ロボットがいくつか動き始めている皆様
起動方法にお悩みではありませんかな?
急にどうしたんですか、博士?
まるで画面の向こうに視聴者がいるかのように話し始めて…
毎回手動でWinActor を起動し、シナリオを選択し、実行ボタンをぽちり。
自動化というからにはこの操作も自動化できるといいですよね。
タスクスケジューラ
WinActorシナリオを自動実行する方法の一つに、「タスクスケジューラ」を使用する方法があります。
タスクスケジューラはWindowsに標準で備わっているアプリケーションで、 指定した時間にプログラムを実行させることができます。
今日はタスクスケジューラを使ったWinActor実行の方法をご紹介しよう!
WinActor ショートカットを作成
まずはWinActorシナリオのショートカットファイルを作成しましょう。
WinActorシナリオをタスクスケジューラで自動実行させる場合は、このショートカットファイルをタスクスケジューラに設定します。
WinActor起動ショートカット作成画面を開きます。
WinActorを起動したら、メニューバーの「ツール」より「起動ショートカット作成」をクリックしましょう。
WinActor起動ショートカット作成画面が表示されました。
ここでは、ショートカットの詳細を設定することができます。
ショートカットを作成するシナリオを選択します。 その他、ショートカット実行時の詳細な動作もここで設定することができます。
①自動実行させるWinActorシナリオを選択します。
②WinActorを自動で起動させた後、そのままシナリオも実行するかを選択できます。(選択は任意です)
③シナリオが実行完了後、WinActorも終了させるかを選択できます。(選択は任意です)
今回は、パスワードやデータ一覧に関する処理が必要ないシナリオでショートカットを作成するので、設定項目は上記のみです。他項目はご利用のシナリオ内容に応じて設定をしてください。
設定が完了したら、画面下の「作成」ボタンをクリックします。
作成ボタンをクリックすると「名前をつけて保存」画面が表示されます。
ここでは、ショートカットの保存先とショートカット名を設定します。
①ショートカットファイルの名前を設定します
②ショートカットファイルの種類を選択します。タスクスケジューラで実行させる場合は「VBSファイル(*.vbs)」を選択します。
保存すると、保存先フォルダに拡張子が「.vbs」となっているショートカットファイルが確認できます。
見慣れないアイコンですね。
これでWinActorシナリオが実行出来るんですか?
もちろんじゃとも。
このショートカットファイルをそのまま開いても、WinActorシナリオが実行されるぞ。
タスクスケジューラに登録
作成したショートカットファイルを、タスクスケジューラに登録していきます
スタートメニューにて「タスクスケジューラ」を検索し、起動します。
「操作」タブより「基本タスクの作成」を選択し、基本タスクの作成画面を表示します。
タスクの名前を設定します。
どのような名前でも構いませんが、何を行うタスクなのかが分かる名前にすると、管理しやすくなります。
設定が完了したら、「次へ」を選択します。
これでシナリオの実行まで自動化できるんですね!
うっかり実行し忘れることも防げそうです
タスクスケジューラはWindowsの基本機能として備わっているので、
大体のPCでご利用いただけるはずですぞ
タスクスケジューラ注意点
そうそう、タスクスケジューラを利用するにあたり、いくつか注意点もお伝えしておくぞ
WinActorを使用できるユーザがログインしている事
「ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらず実行する」を選択してタスクを作成した場合、タスクはバックグラウンドで実行されます。
WinActorは、バックグラウンドの実行で処理を行うことが出来ません。
タスク作成時には「ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらず実行する」にはチェックを入れないようにしましょう。
画面ロックが掛かっていない事
WinActorは、PC画面がロックされている状態で処理を行うことが出来ません。
PCにスリープモードの設定がされている場合は、解除しておく必要があります。
WinActorがタスクスケジューラ起動時点で終了している事
WinActorが既に起動している場合、タスクスケジューラによってWinActorを起動することはできません。
タスクスケジューラ実行時は、必ずWinActorシナリオが終了しているようにしましょう。
WinActorが起動しているかどうかは、デスクトップ画面右下のメニューから確認できます。
ふむふむ…画面ロックがかかっているとWinActorが実行
できないのは盲点でした。この点はセキュリティ担当者
にも確認した方がよさそうですね。
そうじゃな。常に画面が開いた状態になるわけじゃから、
その場合の対策はきちんと考えておく必要があるのう。
うーん、ぱっといい案は思いつきませんね
一人で悩まず、代理店などのサポートを活用するのも良いと思うぞ。
カチシステムのサポートでは、お客様のこのような運用面のご相談も受け付けております!
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