【第1回】ロータス師匠のWinActorシナリオ道場~Excel転記編~
WinActorシナリオ道場:ロータス師匠への弟子入り
このコラムは、ロータス師匠とWinActorでのシナリオ作りを実践的に学び、
習得を目指す連続ブログ企画の記念すべき第1回となります。
まずは、ロータス君と一緒に師匠に弟子入りしましょう!
ロータス師匠!
実際に業務で使えるようなシナリオ作りができるようになりたいです!
弟子にしてください!
よかろう。
わしの修行は「わかりやすく、楽しい」がモットーじゃぞ。
ついてこれるかの?
はい!どんなにつらくても…g
ってわかりやすくて楽しい修行なんですね?!がんばります!
初心者の方にもわかりやすく、楽しく習得できるように連載していきますので、
ロータス君や師匠と一緒にシナリオ作りの経験値を積んでいきましょう!
第1回はWinActorでおなじみのExcelからExcelへ転記するシナリオを作っていきます!
処理概要
『発注書』のデータ内容を、『発注一覧表』へ転記するシナリオを作成します。
利用するExcelファイル
『WinActorDojo.zip』を以下からダウンロードし、任意の場所に展開しましょう。
ダウンロードができたら、『WinActor道場』フォルダ配下に、
『001_発注管理表.xlsx』と『001_発注書.xlsx』が格納されているか、確認してください。
WinActorの起動
WinActorを起動させて、フローチャート画面を開きます。
変数の作成
今回は、最初にExcelファイルのファイルパスや、シート名、転記項目のいくつかを変数として作成します。
師匠、変数とは何ですか?
変数とは「値を一時的に入れておく箱」のことじゃ。
この考え方に慣れることはシナリオを作る上でとても重要になるぞ!
よくわからない、という方は、RoTAS博士のWinActor塾第5~6回を復習するのじゃ!
表示タブから変数一覧を表示させ、以下のように変数を作り、初期値を設定します。
転記作業
それでは、実際に転記していきましょう。
発注No、発注日、担当者の転記
まずは、発注No、発注日、担当者の転記を行います。
以下のノードを使用して、転記処理を行います。
- ライブラリ⇒18_Excel関連⇒Excel操作(値の取得)
- ライブラリ⇒18_Excel関連⇒Excel操作(値の設定)
『Excel操作(値の取得)』と『Excel操作(値の設定)』を1セットとして、
『発注No』『発注日』『担当者』のデータを転記するため、3セット作成します。
それぞれプロパティ画面で詳細設定をし、右下の更新ボタンをクリックします。
設定値はこちらの表を参考にしてください。
貼り付け先のセル位置を複数セルで表記すると、ひとつのセルから複数のセルへ転記が可能。
もちろん、特定のセル表記(A1など)にすれば、ひとつのセルからひとつのセルへ転記もできる!
ファイル名やシート名を変数にしたことで、同じ値を何度も入力する手間がなくなるのじゃ!
さらに、もしもファイルの場所を変更したときには、初期値の値を変えれば、
変更がすべてに反映されてとても便利じゃ!
ここまでのシナリオはこのようになります。
商品No、商品名、数量・単価の転記
続いて、残りの項目の転記を行います。
次に使用するノードは、こちらです。
- ライブラリ⇒18_Excel関連⇒08_範囲⇒Excel操作(範囲コピー)
- ライブラリ⇒18_Excel関連⇒07_コピー&ペースト⇒Excel操作(値のみペースト)
『Excel操作(範囲コピー)』と『Excel操作(値のみペースト)』を1セットとして、
『商品No』『商品名』『数量・単価』のデータを転記するため、3セット作成します。
先ほどと同じように、プロパティ画面で設定して、更新をクリックします。
設定値は、こちらの表を参考にしてください。
『商品No』『商品名』『数量・単価』すべての項目の設定を終えたら、転記作業は完了です。
Excelファイルを閉じる
転記作業を終えたら、使用したExcelファイルを閉じましょう。
発注書を閉じる
まずは、発注書ファイルを閉じます。
発注書には変更を加えていないので、保存せずに、そのまま閉じます。
使用するノードはこちらです。
- ライブラリ⇒18_Excel関連⇒01_ファイル操作⇒Excel操作(保存なしで閉じる)
プロパティ画面から、このように設定します。
実行結果には、『閉じる』という変数を新しく作成します。
このように、プロパティ画面で新しく変数を追加して更新すると、以下のようなポップアップ画面が表示されますので、
『はい』をクリックしてください。
発注管理表を閉じる
最後に、発注管理表を保存して閉じます。
使用するノードはこちらです。
- ライブラリ⇒18_Excel関連⇒01_ファイル操作⇒Excel操作(上書き保存)
同じようにプロパティ画面から、設定します。
中段の『保存後に閉じる』という項目は、
Excelファイルを保存した後の処理をリストから選択できるようになっているため、
『閉じる』を選択します。
実行結果は、先ほど作成した変数名『閉じる』を選択します。
動作確認
最終的なシナリオはこのようになります。
全てのノードの設定が終わったら、実行ボタンを押して動作確認をしましょう。
正常に処理が終わったら、発注書ファイルと発注管理表ファイルを再度開いて、
転記が正しく行われているか、確認しましょう。
師匠、転記できました!!
正しく転記できていれば、完成じゃ!
もしうまくいかなかった場合には、プロパティ画面でセル位置などを、もう一度確認するとよいぞ。
次回はこのシナリオを改造して、少し応用的なシナリオを作っていくぞ!
シナリオは必ず保存するように!!
押忍!!
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回の更新もお楽しみに!!
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