【第16回】ロータス博士のWinActor塾~IE操作 値の取得編
IEでの文字列取得・リストの取得
今回はIE(インターネットエクスプローラ)からの文字列の取得と
前回操作したプルダウンリストに対しての情報取得についてご紹介します。
前回(IEでの値の設定)は以下の記事を参照してください
2020年7月10日
IE(インターネットエクスプローラ)での値の設定方法の中で
「文字列の設定(IE)」と「リスト選択(IE)」についてご紹介しています。
文字列の取得(IE)
このノードは、IE上で指定したテキストボックスの文字列を取得します。
前回は設定だったが、今回は取得じゃな。
見ていくとわかると思うが使い方はほとんど同じじゃ。
ではいつも通り「乗換案内」ページを使って試してみよう。
①ウィンドウ識別名
ターゲットボタンをクリックし、対象のウィンドウを選択してください。
既にウィンドウ識別を取得している場合はプルダウンからの選択も可能です。
②対象コントロール指定
ターゲットボタンをクリックし、取得する文字列のテキストボックスを選択してください。
③ 取得結果
取得した文字列を格納する変数を指定してください。
この設定で実行してみると、下図の【変数一覧】の「出発」に文字列が取得されているぞ。
取得されていない場合はシナリオが完了してしまっているか、設定が間違っている可能性がある。
変数を確認するときは一時停止をするのじゃ。
リスト取得(IE)
IE(インターネットエクスプローラ)の指定したリスト・コンボボックスの文字列またはインデックスを取得します。
これもリスト設定とほぼ一緒じゃ。
前回の内容をしっかり覚えていれば、すんなり使えるじゃろう。
①ウィンドウ識別名
ターゲットボタンをクリックし、対象のウィンドウを選択してください。
既にウィンドウ識別を取得している場合はプルダウンからの選択も可能です。
②対象コントロール指定
ターゲットボタンをクリックし、取得対象のリストのボックスをクリックしてください。
③取得結果
指定した変数に取得結果を格納します。
リスト表示されている内容を取得する際に「値」もしくは「インデックス」を選択できます。
それぞれの取得結果を見てみましょう。
「運賃」欄の種別リストに表示されている内容を取得します。
どの変数に取得したか後からわかるように、変数名も”種別”で作成しておきます。
「値」にすると、リストで選択中の文字列が格納されるということじゃな。
リストのボックスに表示されている内容のインデックスを取得します。
インデックスの番号は、上から0、1、2と割り振られています。
さて、インデックスで取得すると変数の中はどうなっているかな?
確認してみよう。
インデックスで取得するとチケットの種別がわかりませんね。
そうじゃな。内容がそのまま欲しいときは素直に「値」で取得しよう。
もちろん、使い方次第ではインデックスのほうが便利な場合もある。
発想次第、ということじゃ!
実践!IEから情報を取得しExcelに貼り付ける
取得した内容を変数一覧に格納したままではもったいない。
せっかくじゃから取得した内容をExcelに貼り付けて使ってみよう!
Excelの値の設定は以前にもやったのう。
2020年5月15日
基本ノードタブとライブラリタブにあるそれぞれのノードを利用して
Excelシートへの書き込み、セルからの読み取りについて解説しています。
やりたいこと
下図の赤枠内①~⑥を取得します
・「出発」「到着」のテキストボックスから「文字列の取得(IE)」を利用して文字列を取得する
・「運賃」「条件」のリストのボックスより選択されている内容を「リスト取得(IE)」で取得する
・取得した内容をExcelへ書き込む
今回はサブルーチンを配置して、フローの流れを整理してみよう。
サブルーチンは覚えておるかな?
忘れてしまったら以前の記事で確認しよう。
サブルーチングループ「乗換アプリ」のプロパティ
①文字列取得(IE)
「出発」のテキストボックスより文字列を取得します。
②文字列取得(IE)
「到着」のテキストボックスより文字列を取得します。
③リスト取得(IE)
運賃「種別」のリストボックスより「値」を取得します。
④リスト取得(IE)
運賃「座席」のリストボックスより「値」を取得します。
⑤リスト取得(IE)
条件「歩く速度」のリストボックスより「インデックス」を取得します 。
⑥リスト取得(IE)
条件「表示順序」のリストボックスより「値」を取得します。
サブルーチングループ「Excel設定」のプロパティ
下図のExcelファイルの「かち花子」行にデータを入力していきます。
①~⑥Excel操作(値の設定2)
それぞれのノードへのプロパティの設定値は表にしておいた。
これを見ながら設定しよう。
表を見ながら①のプロパティを入れたのがこちら。
こんな感じになるね!表の通りに⑥まで入れてみましょう!
サブルーチングループ「乗換アプリ」実行後の変数の内容
シナリオ完了後のExcelシート
さて、少し長かったかもしれんがうまく動いたかな?
書き込み位置がズレていたりしたらプロパティの設定を再確認しよう。
少しずつシナリオも長くなって、それらしくなってきたのう。
このくらい、博士がいるから楽勝ですよ!
もっと難しいシナリオでも博士が居れば安心です!
お!たまには良いことを言うのう!
”たまに”…?
”いつも”の間違いですよ博士!
ふぉっふぉ!ロボは間違わん!
しかしまぁその通りなのじゃ。誰かに聞けるならば、一人で悩まず教えてもらうのが一番良い。
みなさんも自動化に困ったら、この博士を頼るのじゃぞ!
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