【第7回】ロータス博士のWinActor塾~エクセル操作Ⅰ
エクセルを操作してみよう
さて今回は、WinActorを利用してエクセルの操作をしてみましょう。
基本ノードとライブラリについては、皆さん既にご存知かと思います。
基本ノードとライブラリについては下記のページでご紹介しています
【第3回】ロータス博士のWinActor塾~ノードとライブラリ偏
今回はエクセル操作ノードの「値の取得」を使用して、基本ノードとライブラリの違いを体験してみましょう。
基本ノードで操作する
【ノード】>アクション>Excel操作 ノードを使用します。
「値の取得」「値の設定」「マクロ実行」の3つの操作が出来ます。
ファイルの指定には3通りの方法があります。
1.変数を利用して指定
プルダウンより変数一覧に作成したファイル名を選択します
2.プルダウンより「値⇒」を選択し、直接Excelファイルのパスを指定
3.ダイアログから選択
シート名
シート名もファイル名の指定方法と同様に指定できます。
ただし、シート名のダイアログの選択は、ファイル名の指定をダイアログから行ったときにのみ使用できます。
それ以外の方法でファイル名を指定していた場合、以下のメッセージが表示されます。
Excelファイルの取得したい値のセル位置を指定します。
こちらの指定方法は以下の2通りです。
1.プルダウンより、事前に用意されている変数名を利用する
2.プルダウンより「値⇒」を選択し、直接セル位置を指定する
取得した値を格納しておく変数名を指定します。
こちらの指定方法は以下の2通りです。
1.プルダウンより事前に用意されている変数名を利用する
2.プロパティでプルダウンより「*」を選択し、変数名を設定することで変数一覧に新規変数として作成する
ここまでは大丈夫かの?これから少しずつ複雑になっていくから慣れておこう。
うまくシナリオが作れるか不安な方も安心してほしい。
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ライブラリのExcel操作(値の取得)
【ライブラリ】>18_Excel関連
ライブラリにはたくさんの機能が揃っています。
Excelの機能においても以下のように区分けされ、様々な操作が可能となっています。
基本ノードとの違いを見るために、ライブラリでも「値の取得」について説明します。
「値の取得」ライブラリは2種類用意されています。
機能的には基本ノードでの値の取得を変わりませんが、ダイアログからの選択がありません。
Excel操作(値の取得)と違う点は、セル位置の指定が「行」と「列」を別々に指定できるというところです。
行と列をそれぞれ別の変数として管理しておけるという利点があります。
さて、次は「値の設定」について見てみよう。
Excelから情報を読み取るのが値の取得じゃったが、次に教えるのは書き込みの方法じゃ。
ライブラリのExcel操作(値の設定)
操作対象となるExcelファイルのセルに値を設定します。
「値の取得」同様に、「値の設定」と「値の設定2」があります。
設定値 | 設定する値を指定する |
ファイル名 | 操作対象のファイル名を絶対パス、または相対パスで取得する |
シート名 |
操作対象のシート名を指定 省略した場合、アクティブになっているシートが対象 |
セル位置 | 取得対象セルの行を指定 |
Excel操作(値の取得2)と同様に、セル位置の指定が「行」「列」が別々に指定でき、より柔軟な操作が可能です。
設定値 | 設定する値を指定する |
ファイル名 | 操作対象のファイル名を絶対パス、または相対パスで指定する |
シート名 |
操作対象のシート名を指定 省略した場合、アクティブになっているシートが対象 |
セル(行) | 取得対象セルの行を指定 |
セル(列) | 取得対象セルの列を指定 |
ここまでは理解できたかの?
ではいよいよライブラリを使ってシナリオ作成に挑戦じゃ!
Excelファイルから値を取得~設定のシナリオを作成
作成するシナリオ
1.Excelファイル「発注一覧」より「価格」の1番目の値を取得します
2.「インプットボックス」ノードを利用して「数量」を入力し、取得した「価格」から「合計金額」を算出します
3.数量と合計金額をExcelファイルに設定します
Excelファイル:発注一覧
ここでは「発注一覧」ファイルの項目名をそのまま変数名にしているが
わかりやすい名前に変更しても問題ない。
変数名の命名については取り扱いルールを決めておくとシナリオ作成がスムーズになるぞ。
■シナリオの作成
Excelファイルと変数の準備ができたら、下図のようにノードを配置してみましょう。
①「発注一覧」より「価格」を取得します
②「数量」を入力します
③「価格」×「数量」で合計金額を算出します
④入力された「数量」を「発注一覧」の数量欄に設定します
⑤計算結果の「合計金額」を「発注一覧」の合計金額欄に設定します
■実行
ここまでプロパティを設定できたら、実行ボタンを押してシナリオを動かしてみましょう。
実行中の「変数一覧」の現在値の状態
■実行結果
結果を見てみましょう。
今回はExcelに入力するシナリオなので、Excelファイル「発注一覧」で成功したか確認できます。
どうじゃ、出来たかのう?
上の図のようにF2とG2のセルに正しく数値が入力されていれば成功じゃ!
でも博士、このままだと2行目しか計算できないですよね。
それに、毎回ダイアログに数量を入れないといけないし・・・
その通り!鋭いのう!
このままではあまり使えないじゃろう。次回からはこれを改良して全ての欄が埋まるようにするぞ。
分岐と繰り返しじゃ!
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