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【第6回】ロータス博士のWinActor塾~変数の利用

2020.04.24

変数の利用

WinActorでの変数には数字や文字列を入れることができます。

 

やっぱり制限やルールがあるんですよね?

うむ。制限は次のようになっておる。

◆変数名は255文字以下で設定
◆変数名に半角スペース、全角スペース、Tab、改行は使えない
◆「$」で始まる変数名は設定できない
◆変数に格納できる文字数(桁数)は1024以内
◆変数は256個までしか追加できない
 ※変数の文字数上限は[シナリオ情報]→[その他]タブより「変数値の文字列を制限する」のチェックを外せば解除できる

 

変数を作成する

変数の作成にはいくつか方法があります。

 


 

1.変数一覧画面に直接作成する方法

 

直接作成する方法については下記のページでご紹介しています

 

【第5回】ロータス博士のWinActor塾~変数Ⅰ~変数一覧のアイコン偏」 

 


 

2.ノードのプロパティから変数を作成する方法

 

フロー作成でプロパティの設定中に変数の追加が必要になる時があります。

 

その場合、以下の方法で追加します。

 

例として「変数値設定」ノードを使用しているが

他のノードでもやり方は一緒じゃ。

 

①変数名のプルダウンリストより「*」を選択

 既に変数が作成されている場合、プルダウンリストに変数が一覧表示されますが

 今回は一番下にある「*」を選択しましょう

 

 

②新たに変数が入れられるようになります

 

③変数と値を入力しOKをクリックします

 

④以下のダイアログが表示されます

 

 

⑤変数一覧に追加されます

 

変数一覧でグループを選択していたら
そのグループに追加されるの?

それが違うんじゃ。<グループなし>に追加されるんじゃよ。

<グループなし>が無かったら、<グループなし>が作成されてその中に変数が追加されるのじゃ。

 

変数にはこんな使い方も

変数には様々な使い方があるのじゃ。

どんな使い方があるか見てみよう。

 

 

%変数名%を利用

 

「%変数名%」と表記することで、この部分は変数名に対応した変数の中身に置換されます。

これを利用することでライブラリの「文字列の連結」を使用せずに連結ができます。

 

※文字列の連結に関しては今後のWinActor塾でご紹介します

 

実行中の変数の内容を確認したいときは「待機ボックス」ノードで確認できます。

 

Excel関数を利用

 

変数値にExcel関数を設定しておくと、Excelに貼り付けて関数として利用することが可能です。

 

 

変数にマスクをかける

 

変数一覧画面を開いたときに、見せたくない情報(パスワードやアカウント)などを見られないようにできます。

コメント欄に「secret」で始まるコメントを記載すると、初期値・現在値が*****となり見えなくなります。

マスクをかけた状態では変数の内容は設定・変更できません。

コメントの「secret」を消すことでマスクを解除できますが、同時に初期値・現在値もクリアされます。

 

 

変数の値を操作するノード

ノードタブにある変数に関する部品を見ていきましょう。

 

 

変数値設定

 

変数値を直接設定できます。

 

 

変数名 値を格納する変数名を指定します

値を入力します

・1024文字いない

・値には文字列に加えて%変数名%の形で変数名を指定することができる

 

 

変数値コピー

 

変数の内容を別の変数にコピーします 。

「コピー元変数名」の内容が「コピー先変数名」にコピーされます。 

 

 

 

日時取得

 

現在の日付と時刻を取得します。

 

 

取得結果 取得した日時を格納する変数名を指定します 
フォーマットタイプ 「日付と時間」「日付のみ」「時間のみ」の指定ができます 
日付形式 

取得する日付の形式を指定します

・「シナリオ情報画面で指定」

・「オプション画面で指定」

・「yyyy-mm-dd」

・「yyyy/mm/dd」

・「dd.mm.yyyy」

・「dd/mm/yyyy」

・「dd-mm-yy」

・「dd/mm/yy」 

タイムゾーン

 取得する時間のタイムゾーンを指定します

・「シナリオ情報画面で指定」

・「オプション画面で指定」

・OSデフォルト

 

 

 

 

ユーザ名取得

 

実行中のPCに現在ログインしているユーザ名を取得します。

「取得結果」には取得したユーザ名を格納するための変数を指定します。

 

 

 

四則演算

 

数値の演算を行います。

取り扱い可能な数値の範囲は、整数で-2,147,483,648~2,147,483,647 です。

 

 

計算結果 計算結果を格納する変数を指定します
左辺 変数または値を設定します
演算子

プルダウンより選択します

「+」「-」「×」「÷」

右辺 変数または値を設定します

 

※変数を使用する場合は、数値(0もOK)が設定されていること

 数値以外を入れたり計算できない値を入れると下記ダイアログのようなエラーが表示されます

 

 

カウントアップ

 

変数に数値を加算します。

処理行を移動させたり、繰り返しの回数を数えていくなどに使用します。

 

 

計算結果 カウントアップする変数を設定します
演算子

カウントアップ数を入力します

一度に加算できる数値は整数で1~999,999の範囲です

 

※変数を使用する場合は、数値(0もOK)が設定されていること

 数値以外を入れたり計算できない値を入れると下記ダイアログのようなエラーが表示されます

 

 

全角化/半角化

 

変数に格納された文字列に含まれる文字を、全角文字または半角文字に統一します。

 

 

ボタン

全角にする場合、「全角化」のボタンを選択します

半角にする場合、「半角化」のボタンを選択します

変換対象 対象となる文字列の変数を指定します

 

実行中に人の手で設定する

インプットボックス

 

 

 

WinActorは実行すると、シナリオを完了するまで自動で動き続けます。

 

しかし、このインプットボックスノードを使用することで、任意の場所でユーザにポップアップを出力し

 

入力を求めることが可能になります。

 

とは言え、入力してもらうまでシナリオは止まったままになってしまう。

使いどころは難しいかもしれんな。

 

 

 

 

入力された値を格納する変数名を選択します。

 

 

 

 

 

 

 

実行してみましょう!

 

 

 

 

変数編は変数のルールとアイコン機能を覚えておけばよい。

次からはシナリオを作りながら、変数を使ってみよう。


 

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