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【第5回】ロータス博士のWinActor塾~変数一覧のアイコン

2020.04.17

変数とは

変数とは、数値や文字列を保持しておくための領域のことを指します。

 

様々な値を入れたり、変数内の値を参照して使用することが可能です。中身の入れ替えができる箱を想像してみてください。

 

ファイルより取得した値を格納しておくために使ったり、決まった文字列を保存しておく場所として利用したりと

 

収納ボックスのようにデータを取り扱うことが可能です。

 

箱の中身(数値などのデータ)は入れ替えられることにより常に変化していきます。ゆえに「変数」と呼ばれるのです。

 

変数を使いこなすことができれば、シナリオの汎用性が一気に広がります。

 

WinActorでは、フローチャートに配置されているノードのプロパティ(設定値)に変数を使用することができ、

 

それによって値が変わっても修正する必要がないノードを作り上げることができるのです。

変数はなかなかの難関じゃが、理解してしまえば簡単便利!

習得に向けてともに頑張ろう!

変数一覧

変数は「変数一覧」で作成し管理していきます。

 

メイン画面の「表示」タブより「変数一覧」が選択できます。

 

 

各種アイコン解説

 

変数の管理、操作は変数一覧のツールバーから行います。

 

それぞれのアイコンの役割と使い方を確認していきましょう。

 

値の取得・設定

 

自動記録モードの時に使用できる機能です。

 

対象アプリケーションの画面から情報を取得するノードを作成することができます。

 

情報を取得する際、情報を保持するための変数が必要となりますが、その変数も同時に作成してくれます。

 

自動記録については今後取り上げるので、まずはどのような感じか例を見てみよう。

IEを使って路線情報サイトから出発時刻の値を取得してみるぞ。

※既に自動記録モードになっていることが前提

 

この例ではIE上の下記画面の情報を取得します

 

 

 

①「変数一覧」画面の「値の取得・設定」アイコンをクリックします。

 

 

②日時の年のプルダウンを選択。

 

③「値の取得」画面が表示されます。

 

④「リストの現在の項目を取得」を選択。

※取得するデータによって適宜決定してください

 

 

①~④の作業を繰り返し行い、全てのデータを取得すると下図のようなフローが出来上がりました。 

 

自動記録モードなので、手動でノードを配置したりプロパティを設定せず、このように作ることができます。

 

 

変数一覧は以下のようになりました。

 

 

あくまでこのアイコンは、自動記録のときにのみ使用するものです。

 

変数は、大抵の場合手動で作成し使用していくものなので、あまり使う機会はないかもしれません。

変数参照ツリー表示

 

変数が使われている場所(ノードID、ノード名)を一覧表示して確認できます。 

 

 

「+」が付いているものは、クリックして展開することで、どのノードに使用されているかを確認できます。

 

展開した状態です。この場合、合計金額という名前の変数は3つのノードに使用されていることがわかります。

 

「+」のないノードはどこにも使われていないノードということになります。

 

残念じゃが、ノードIDをクリックしても該当ノードにジャンプしたりはしないのだ。

確認用としてしか使えないが、不要な変数を一気に見られるところが便利じゃよ。

 

変数追加

 

新規に変数が追加できます。

 

変数のいずれか1つを選択している状態でボタンを押した場合、選択している変数のすぐ下の行に追加されます。

 

グループを選択状態の場合、そのグループの最下行に追加されます。

 

上記以外は「グループなし」の最下行に追加されます。

 

 

変数を上に移動させる

 

選択した変数を1行ずつ上に移動させることができます。

 

複数行をまとめて移動させることもできます。

 

ただし、グループ設定されている変数は、グループ内での移動になります。

 

 

変数を下に移動させる

 

選択した変数を1行ずつ下に移動させることができます。

 

複数行をまとめて移動させることもできます。

 

ただし、グループ設定されている変数は、グループ内での移動になります。

 

 

変数の削除

 

選択した変数を削除します。

 

ただし、ノードのプロパティに設定されている変数は削除できません。

 

 

使用されている変数は変数参照ツリー表示で確認できます。

変数グループ追加

 

変数グループを新規に追加します。

 

①変数を選択する

 

②アイコンをクリックする

 

③選択した変数グループの下に追加される

 

 

 グループを選択した場合も、そのグループの下に追加されます。

 

 

 

変数グループ移動(上)

 

選択した変数グループを1行ずつ上に移動させることができます。

 

グループが展開されている場合は移動できないため、一度閉じる必要があります。

 

 

 

 

変数グループ移動(下)

 

選択した変数グループを1行ずつ下に移動させることができます。

 

操作の仕方は変数グループ(上)と同様です。

 

 

 

変数グループ削除

 

選択状態の変数グループを削除します。

 

使用中の変数がある場合は削除できません。

 

 

変数グループ変更

 

選択状態の変数が属している変数グループを変更します。

 

移動させたい変数を選択します

 

「変数グループ変更」のアイコンを選択します

 

変数グループ変更画面が表示されるので、プルダウンより移動先を選択します。

 

 

ダイアログが表示されるので「OK」をクリックします。

 

 

 

選択したグループへ移動します。

 

 

 

雛形ファイル作成

 

変数一覧に作成した変数を、ExcelまたはCSV形式で保存できます。

 

1行目に変数名、2行目に変数の初期値が出力されます。

※「現在値」「コメント」の情報は出力されません

 

また、変数がグループ化されていても、グループ情報は出力されません

 

 

 

出力した雛形ファイルは他のシナリオにインポートすることで再利用できますよね?

その通りじゃ!では、インポートの方法も見てみよう。

 

 

変数名インポート

 

ExcelまたはCSVから、変数一覧にデータを投入できます。

 

①インポートのアイコンを選択します。

 

 

②ダイアログが表示されるので、インポートしたいデータを選択し「開く」を押します。

 

 

③選択したデータ一覧の内容が表示されます。

 

④インポートする項目に✔を入れて「OK」を押します。

 

 

⑤インポート成功のダイアログが表示されます。

 

 

同じ変数名がもともと作成されていたらどうなるの?

インポートした変数と同じ変数名が既にあった場合は上書きされてしまうぞ。

変数マージ

 

2つの変数を統合して1つの変数にします。

 

ちょっと難しいかもしれんが

本来ひとつの変数で済むものを、複数作って使ってしまっている場合に有効じゃ。

どの変数のデータを使っても一緒ならひとつにまとめてしまいたい。そんなときに活躍するぞ。

なるほど!これで無駄な変数を削減できるわけですね。

 

①統合させる変数を選択します。

 

 

②アイコンをクリックします。

 

③変数マージのダイアログが表示されます。

 

④残す変数を選択

 

 

 

⑤「OK」ボタンをクリックする。

 

⑥確認のダイアログが表示されるので「OK」をクリックする。

 

 

⑦選択された変数が残る。

 

 

⑧削除された変数を使用していたノードの変数が自動で置き換わる。

 

【マージ前のプロパティ】 

 

 【マージ後のプロパティ】

 

 

 

初期値クリア

 

選択した変数の初期値をクリアします。 

 

これでツールバーの使いかたは完璧じゃな!

正直なところあまり使わないアイコンもある。わからなくなったらまた見に来るのじゃぞ。

 

次回から実際に変数を利用していきます。お楽しみに!


 

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